寄贈頂きました。(都立葛西工科高等学校からの報告)
夏季休業中に、嬉しい出来事がありました。都や近隣の工科高校に電話をされたその方は、本校でようやく取り次いでもらったようです。
会話の内容は、御主人様が数か月前にお亡くなりになり、それまで構造物の設計を仕事にされていた設計図面や資料を生徒の授業等で活用してもらえないか?という内容でした。授業で活用するには、あまりにも貴重で数多くの資料であったために、生徒とともにご自宅に伺い、手渡しでご寄贈頂きました。御主人様は、当時地元では有名な島根県立高校の産業科(島根県立益田産業高等学校ではないかと推察)を卒業後に上京され、設計畑一筋で仕事をされてきたそうです。資料の中には、私たちが知っている構造物も含まれていたうえに、奥様の「こうした設計の心や技術を若い人に伝えてほしい」というお話に、正直胸が熱くなりました。
幾度も開いたであろう多くの資料表紙の変色をみて、その方の御苦労された人生を垣間見られた気がしました。また、亡くなられる数日前まで使用されていた製図台も譲って頂きました。ドラフターのハンドルや定規を見ながら、どんな想いをもってペンを走らせていたのだろうかと、帰り道で生徒と話し合いました。
これからの授業等で末永く活用させて頂きます。 多くの貴重な資料や製図台を寄贈下さった草野三枝子様、本当にありがとうございました。ご縁に感謝しますとともに、心より御礼申し上げます。
心が温まる内容でした。各学校でも、同様の内容がありましたら、是非、ご連絡ください。本会HPでご紹介いたします。